第4章 ATコマンドの説明
4.1 ATコマンドの体系
ATコマンドは、米国Hayes社が自社用モデムのために開発、使用した非同期端末用の自動発着信方式の一種であり、コマンドの大部分が”AT”で始まるところからこう呼ばれています。
本装置はこのATコマンドに準拠し、さらに拡張コマンドの一部や独自のコマンドをサポートしています。

ATコマンドは「コマンド」と「Sレジスタ」並びに「リザルトコード」から成り立っています。「コマンド」は、パソコンがターミナルアダプタに対し動作を指示する時に使用します。ターミナルアダプタからパソコンに対するコマンド実行結果の報告や着信の報告等を「リザルトコード」といいます。また、コマンドを実行する際には、「Sレジスタ」を参照する場合があります。「Sレジスタ」はATコマンドにより書換えができます。「Sレジスタ」の内容を指定することにより、発着信動作を詳細に規定することができます。
注意:本装置はパソコンのER信号ONで通信可能になります。ER信号をONできないパソコンの場合は、AT&Dコマンドで「ER信号を常時ONとみなす」に設定して下さい。

4.1.1 コマンド

ATコマンドは次の形式で入力します。
  "A" "T" "コマンド" "CR" "LF"

・文字は半角を使用して下さい。
・AT は at でもかまいません。

・コマンドは最大184文字まで入力できます。
 184文字を超えた場合は ERROR をパソコンに返します。

・複数のコマンドを連続して入力することもできます。
・CR(EnterキーやReturnキー)復帰文字でありコマンドの
 区切を示します。

・復帰文字はS3レジスタで変更できますが、
 通常はそのままお使い下さい。

・LFは省略できます。
・LFは改行文字です。改行文字はS4レジスタで変更できますが、
 通常はそのままお使い下さい。

・コードはアスキーを使用します。
・本装置はATコマンドでパソコンのデータポート速度を
 自動的に判別しそれに合わせます。


4.1.2 Sレジスタ

 Sレジスタは、自動着信の動作を規定する各種パラメータ(RING回数、時間、文字)を格納するレジスタです。
Sレジスタの内容はATSnコマンドで変更できますが、通常はそのままでお使い下さい。

4.1.3 リザルトコード

 リザルトコードはVコマンドの設定に対応して、
 次のいずれかの形式で表示されます。

(1) 英語表示のリザルトコード
  "CR" "LF" "リザルトコード(英語)" "CR" "LF"

 ・CR(EnterキーやReturnキー)は復帰文字でありコマンドの
  区切を示します。
  復帰文字はS3レジスタで変更できますが、
  通常はそのままお使い下さい。

 ・LFは改行文字です。改行文字はS4レジスタで変更できますが、  通常はそのままお使い下さい。

 ・コードはアスキーを使用します。

(2) 数字表示によるリザルトコード
   "リザルトコード" "CR"

 ・CR(EnterキーやReturnキー)は復帰文字でありコマンドの
  区切を示します。
  復帰文字はS3レジスタで変更できますが、
  通常はそのままお使い下さい。

 ・コードはアスキーを使用します。