4−2 BIOS
ユーザープログラムの作成に先立ち、RSエントリー1のシステムプログラムとBIOS(Basic I/O System)について解説します。
RSエントリー1のターミナル動作や、ESCコマンド解析実行等の基本動作は、システムプログラムにより行なわれていますが、LCD表示やタイマー割込み等のBIOSは、ユーザーがファンクションコールとして利用できるように作られています。
1.キーポーリング
RSエントリー1には30のキーが有り、BIOSではキーの押下状態を1/50秒ごとにポーリングしています。
キーが押下状態にあると、そのキーに対応するキービットマップのビットを1にしキーバッファへキー番号を格納します。
(キーのリピート機能もここで管理されています。)
キーバッファは16バイトの連続したエリアでリング(環状)形式として管理しています。
ユーザープログラムでは、このキーバッファからキー番号を取得します。

<参照>
第6章 関係資料 RSエントリー1 キー番号表

2.RS232C送信管理
各チャンネルの送信ステータスを1/200秒ごとにチェックしています。
各チャンネルが送信可能であり送信バッファ内にデータが存在する場合は、データを先頭より1バイト単位に送信します。

3.割込み
RSエントリー1には、4つの割込みが次の優先順位であります。
優先順位



1.ASCI 1
2.ASCI 2
3.タイマ  0
4.タイマ  1
  1.ASCI 1
     RS232C チャンネル1の受信割込み

  2.ASCI 2
     RS232C チャンネル2の受信割込み

  3.タイマ0                     インターバル
     ・RS232C チャンネル1送信管理   [1/200秒]
     ・RS232C チャンネル2送信管理   [1/200秒]

  4.タイマ1                     インターバル
     ・キーポーリング             [1/ 50秒]
     ・ビープタイマ管理            [1/ 50秒]
     ・ユーザープログラム タイマ割込み    [1/ 50秒]

4.メモリマップ
RSエントリー1は、HD64180内のMMU(メモリ・マネジメント・ユニット)を利用し、最大128KB(メモリ拡張時)のメモリ空間をバンク切換えにより管理しています。
RAM、ROMのメモリ拡張時による物理アドレスと論理アドレスの関係は以下の通りです。

4shou2-4map.gif


<ご注意 >
ROMおよびRAMの容量表示はバイト数表示されています。
増設されたRAMおよびROMは、全て論理アドレス上の8000HからBFFFHのエリアに割り当てられ、16KB毎のバンクとして、切換えて使用します。
従って、各バンクエリアを同時に論理アドレス上に割り当てることはできません。

5.LCD仮想画面
RSエントリー1は、16文字2行が表示できるLCDを搭載していますが内部メモリ上には、80桁×25行分を表示可能なエリアを持っており、これを仮想画面と呼びます。この仮想画面上に表示されている文字の一部(16文字×2行分)が実際にLCDに表示されている表示画面としています。
カーソルが追従モードONの時には、矢印キーでカーソルを移動させて80桁×25行分の仮想画面上を表示画面が動きます。

表示画面の初期位置は左上隅です。

4shou2-5lcd.gif

6.カーソル表示
カーソル追従モードの場合、カーソルは常にLCD表示エリア内にあります。
カーソルが現在の表示エリアを越えて移動する場合は、LCD表示エリアもそれにともない移動します。
また、カーソル追従モードでない場合はカーソルはLCD表示エリアへ干渉せず、表示シート上を自由に移動することができます。

<ご注意>
ファンクョンコールおよびESCコマンドによるLCDのエリアカーソル位置の指定時は0〜79桁、0〜24行の範囲にて設定を行います。


7.LCD表示文字ドット構成
RSエントリー1のLCDは、16桁×2行の表示画面を持ち、その1文字(キャラクタ)は、5×7ドットの35ドットにより構成されています。
またキャラクタコード内の一部は、ユーザーキャラクタと機能コードに割当てられています。

[ユーザーキャラクタ]
LCDキャラクタコードの00H〜07Hまでの8文字は、ユーザーが自由に文字パターンを作成することが可能な、ユーザーキャラクタに割り当てられています。

[機能コード]
LCDキャラクタコードの08H〜1FHと80H〜9FHまでは機能コードに割り当てられており、文字表示のかわりにカーソルの移動や一文字削除等の機能が実行されます。

<参 照>
第6章 関係資料 機能コード表
第6章 関係資料 LCDキャラクタコード表

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