第1章 製品概要

1-1 製品概要
RSエントリー1は、最大2チャンネルのRS232Cインタフェースに接続して使用可能なプログラマル・ハンディ・ターミナルです。
30キーのキーボードと16文字2行のLCD表示器を備え、CPUには日立製のHD64180を搭載しています。

RSエントリー1には、標準状態でシステムプログラムが組み込まれており、電源投入と同時に起動してターミナルとして動作します。

ESCコマンドを豊富に備え、ホストから自由なコントロールを実現するだけではなくユーザーサイドで本格的なアプリケーションプログラムを作成可能な設計にしておりますので、柔軟性に富んだ高度な活用ができます。

1−2 システム概要
■ハードウェアについて
1.CPU
HD64180は、世界標準ともいえるZ80のアップコンパチブルな命令セットを持つCPUをコアとして、シリアルインタフェースやタイマMMU等の周辺LSIをワンチップ化した高性能8ビットCPUです。
本機では、6.144 MHzで動作しています。
詳細につきましては、HD64180関係資料をご参照ください。

2.メモリ
最大128KB実装可能。
ROM32KBとRAM32KBを標準実装しており工場出荷時オプションで128KBに拡張できます。
拡張については、ROM・RAM同時拡張です。

3.キーボード
RSエントリー1は、2種類のキーボードタイプを準備しています。
(1)FAタイプ
メンブレンシートのキーボードで、防塵・防露に優れています。
ONストローク約250gのキータッチで、内部のステンレス製ディッシュスイッチにより、独自のクリック感があります。
表面のキーシートは、オリジナルデザインで製作可能です。
(2)OAタイプ
一般のフルキーボード等に見られるキートップタイプです。
キートップの刻印は、オリジナルデザインで製作可能です。

4.RS232Cインタフェース
RS232Cインタフェースを2チャンネル接続可能。
標準の1チャンネル仕様では2メートルのケーブルに25ピンD−subオス型コネクタが付属しています。
2チャンネルの拡張仕様は、工場出荷時のオプションです。

5.バックアップ
RSエントリー1には、標準でスーパーキャパシタが実装されておりメモリバックアップが可能です。
充電はRSエントリー1本体に、電源が投入されている間に自動的に行われ、約8時間連続の電源投入状態でフル充電になり、電源切断後約10日間バックアップされます。
*RAMメモリ増設の場合は、5日間程度となります。

<ご注意>
バックアップ期間はフル充電時の目安であり、保証期間ではありません。
温度等の環境条件や、製品の老朽化によりバックアップ期間が短くなる場合もありますのでご注意ください。

6.5V単一電源
RSエントリー1は5V単一電源で動作します。
RS232Cインタフェース上のD−subコネクタから供給を行います。

  <参 照 >
    第6章 関係資料 使用信号線

別売の電源供給セットを利用することによりAC100VからRSエントリー1に対して、簡単に電源供給が可能です。
■ システムプログラムについて
1.キーマクロ設定
1キー毎に16バイトまでのマクロが設定可能です。
マクロはRS232C出力データ用と、LCDエコーバック用に分れています。
各々16バイトまで設定でき、シフトを合せると最大58のキーマクロが設定可能です。

  例えば
   RSエントリー1の5のキーを押下した時には・・・
    RS232Cへ”01234567”と出力し
    LCD表示には”スウシ゛ ノ 5 テ゛ス”

   シフトキーを押しながら5のキーを押下した時には・・・
    RS232Cへ”89ABCDEF”と出力し
    LCD表示には”シフト  ノ 5 テ゛ス”

  <参 照 >
    第6章 関係資料 キー押下出力データ表

2.ESCコマンド
外部からESCコード(1BH)に続くコードを送ることにより様々な動きを実現しています。

3.ヘルプサービス
ヘルプキーにより、ボーレートの設定やバックアップのON/OFF等RSエントリー1の動作設定をLCD表示のメニューに従いながら簡単なキー操作で行える様になりました。
ディップスイッチの変更は必要ありません。

4.プログラム作成
ユーザーサイドにおいて、本格的なアプリケーションプログラムを作成可能にしました。
LCDやキー入力処理等の、周辺制御をシステムコールとして公開しており、Z80のアセンブラにより制御可能です。本書ではユーザープログラムROM化の手順も記載しておりますのでご参照ください。

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